串間原発立地アンケート

平成23年4月10日に宮崎県串間市において、原発立地を問う住民投票が行われます。その概要が市の広報にて明らかになりました。

市が配布した説明資料が中学生向けということでしたので、この文章も10歳程度でも理解できるような書き方とします。

簡単にいえば串間に3ケ月以上居住している(住所登録)のある20歳以上の市民を対象に、賛成か反対に〇を書き込むだけのものです。

選択肢は賛成か反対の二者択一です。「解りません」はありません。白紙で出しなさいということでしょうか。(説明書きはありませんが)

日本文化は曖昧さを美徳とするというものが表現のなんかに多く見られます。食べ物に例えれば、好きですか嫌いですか?という質問をどのように考えますか?

この答えには実際はは好きと嫌いのなかに中間の答えとして、どちらでもないという答えがあるはずです。その気持ちのなかには多くの選択肢があるはずで、それを細かく分ければ答えは幾通りもあります。

同じ理由で好きか嫌いと答えた人のなかでも、いくらかの曖昧さがあるとすれば、実際には、絶対的に好きか嫌いかという人は、ほんの人握りになるかもしれません。

そして中間的な答えをもつ人は、それに何らかの条件が加われば、答えが変わってきます。そんなに好きではないけど、食べ方(調理)によっては大好きです。と答えたとします。それに対し、その答えは間違っていますといえるでしょうか。その反対の場合もあるでしょう。

その例えと同じことで、ただ、賛成か反対に〇をつけるだけの結果は正しいとはいえないでしょう。

絶対賛成が3ポイント。一応賛成が2ポイント。条件付き賛成が1ポイント。逆に絶対反対が3ポイント。一応反対が2ポイント。条件付き反対が1ポイント。とすればある程度納得できることにはなるでしょう。

そうなれば全体のポイントだけでなく、その内訳も明らかになります。
ただ注意すべき点は、すでに補償金をもらえる立場にある人の場合は、補償金がもらえなくても賛成という人以外は、条件付き賛成になるということです。

また、大事なことは20未満も青少年の気持ちが含まれない点についてどう考えればよいかということです。

仮に原発立地が決まり、それが稼働するまで20年近くかかります。そうなれば今70歳以上の人は90歳以上になっています。約三分の二以上の人はこの世にいないでしょう。それの比べて、今10歳の子どもは30歳の働き盛りになります。

これからすると、70以上の人の意向より20歳未満の意向のほうが重要だということになります。

NNCでは、このような観点から、原発立地アンケートを行います。

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