串間原発立地アンケート No5

原発の賛否について、串間市では自ら口を開いて語る人は農業を現役で頑張っている人たちぐらいのものです。
ほとんどの市民は、賛成反対がはっきりしている団体の中以外では多くを語ろうとしません。
各地域においては部分的に話題として上がるくらいのもので、不特定多数の人々が集まるところでは、それぞれが警戒しているかのように口を閉ざしています。

16年前に市議選においては、ほとんどの市民がはっきりと賛成反対を口に出していたことを考えると、大きな変わりようです。
現状を察するとき、立地賛成派が多いことを裏付ける要素として、巷ではまずは賛成的意見から出ることが多く、その意見に対し、反論が聞かれないことにあります。

この点が、前回と大きく違うことであり、以前はどこでも反対意見が先にあり、賛成の意見を容易に口出すことはできませんでした。

・・・・急用のため一時中断します・・・・・

串間原発立地アンケート No3

今朝早く、NNC南九ネットシティで行っている串間原発立地の賛否を問うアンケートの、一回目の集計結果をUPしました。

投票総数が87で、重複1を除く86票を有効としました。
賛成反対の内訳はサイトで閲覧して下さい。
http://nankyuu.net

アンケートについては未だ極一部にしか公表していないことで、投票数は僅かですが、その投票にも偏りがあります。

4日前にツイーターで呼びかけた際には反対の人々に拡散されたことで、その後3日で30数名から投票いただきました。

次に、6日には市内の賛成と思われる数名に知らせたところ、その後2日で30人近くの投票がありました。

このようなことで今回の集計結果から全体像を推し量ることはできません。
また、串間市内においても、未だ具体的な運動がなされていないこともあり、市民のなかでもそれほど話題に上ることもありません。

そのため、今の時点で大々的に公表しても、ほとんどの市民が投票してくれることは、あまり期待できないと思われます。

今後しばらく静観して、運動が盛り上がった機を見て一気に公表することを考えています。

串間においては、16年前に比べ、立地に賛成する人々が増えています。
大方の見方は、多分賛成が60%近くにはなるだろうということです。
 
今後、賛成派、反対派それぞれがどのような方法で運動するか、その内容は不明ですが、大切なことは、行政が市民に対してどのような判断基準を示してやることができるのだろうかということです。

串間原発立地アンケート NO4

昨日と続けての記事になったが、忘れないうちに書いておきたい。
それは、原発立地をした市町村の人口推移である。

同じ九州の佐賀県玄海町の場合は、県から原発立地の打診があった昭和40年には7700人だった人口が建設を始めるころには400人程度減少している。
この原因は当時集団就職で中学校を卒業した内の70%程度は工業地帯へと出て行った時代ということで納得できる。
当時の中学生が300人を超えていたということだから、毎年100人ちょっとが卒業したとして、約70〜80人は集団就職組だと思われることから、5年間だとそれくらいの数になり、この部分だけなら計算が合う。

ただ実際には出生と死亡の割合を当てはめることになり、当時は出生のほうが多かったことを考えると、工事が始まっていなかったとしても、人口が少しは増加すべき状態にはあったはずである。それにも拘わらず、人口が減少しているということは、多分に原発立地を危惧して出て行った人々がそれなりの数はいたということであろうか。

その後原発の建設が始まった昭和45年からは就職もあっただろうが、工事に関わった人々の転入もあり横ばい状態が続いている。ただ実際は工事に関わった人はまだ多いはずだが、この数からみると多分玄海町に住所をおいていなかったことが考えられる。

それから30年以上が経過した近年、10年前に7100人あった人口が現在は6500人に減少している。
一年に約50〜60人が少なくなっているということだが、その数字は人口の約1%ということで、他の市町村の減少率からみたら少ないほうではある。(串間の場合はるかに高い減少率である)

以上の人口推移から考察すると、建設開始から40年が経過して以降は、新たな工事が発生しない限り、原発による人口維持効果がなくなってしまうことを物語っているのだろうか。自然的高齢化も人口減少の要因ではあるあるが。

それでも、玄海町の場合は、40年前に原発が立地されなかったら、現在の人口は今の半分になっていたかもしれない。当時は人口減少を食い止める効果があったことは確かに認められる。

それではここで串間市の人口の推移をみてみよう。市の制定時には42000人以上あった人口が60年近くで半分以下の20300人になってしまったというものである。
ただし世帯数は全く減っていず、全国の例にたがわず世帯当たりの数が半減しているだけであり、その要因として、以前は親子孫夫婦が一緒に暮らしていた家庭も多くあったが、現在では、ほとんどの親子が別の世帯として暮らしている核家族化にある。

現在、串間の60歳以上の人口は9000人で、後20数年もするとそのほとんどが亡くなってしまい、且つ生まれる子供たちも年100人以下と少なく、卒業したらほとんど市外に出ていくことを考えたとき、現状のままでは約25年後(2035年)の人口は10000人を割ることも推察される。

それでは、原発を誘致を仮定した場合の人口はどうだろうか?
玄海町の例に当てはめると、集団就職で激減した時期と原発立地が重なったとしても、原発工事が始まってからは横ばいになっていること、そして多分玄海の場合は福岡に近いこと等から、住所を町外においたまま働いていた労働者も多かったことから実際には玄海町で働く人の数はその当時は若干増加していたことが推測される。

それを加味すると串間の場合は、高齢で亡くなる人の分は、原発関連の工事で増加すると思われるので、10数年は横ばいになることが考えられる。
人口維持効果と補償金による経済効果は確かにプラス要因となる。ただし、問題は、原発の安全性と自力再興を放棄してしまう意識のあり方であろう。

ここで話を変えてみよう。

今後更に高齢者の数が多くなることで、介護のあり方が問われてくる。
私としては串間の場合は、家庭内介護や地域での小単位介護のかたちをとることを望む。そうしないとただいたずらに介護の大型施設を作ったとしても、将来においては、必ず税金から補てんされる介護費用などが削減され、年金も減少することから、施設に入れたくてもできない現実に直面すると思われるからだ。

本来あるべき介護のかたちは、都会では無理としても、地方(田舎)では長く生活してきた地域で、その場所の四季の移り変わりと家族を含め知っている人との触れ合いを感じることができるエンディングライフでなければと思う。

これは決して、原発立地と関係ないことではなく、これからの介護の形をどのようにするかということは、高齢者のみならず、全ての市民が真剣に取り組むべき課題である。将来可能な介護の形の基礎をつくることは、原発立地賛否を決めることと並行して考えるべき重要なことである。

つづく    http://nankyuu.net

串間原発立地アンケート  No2

NNCのHPを5日夕方に一般公開しました。公開といってもPCアドレスに登録している50名程にメールで知らせたくらいのものです。そしてそれと同時にtwittterでやり取りしている十数名にもツイートしました。
この Hatena Diary も優れものですね。
串間原発と検索したらTOPに表示されていてビックリしました。
HPでもブログでも、キーワードを通して、いかに検索の上位にランクされるかというのが最重要です。
勿論、その時々の話題性が満たされるものでなければ無理でしょうが、それにしても、前日までは30位程度であったものから一気に一位ですから、HPを訪れてくれた人々がアクセスしたことと、本来、このブログにその要素があるということでしょうが。
このHatena Diary に出会えたことが感謝です。
原発立地アンケートの回答は、約50通近くになりました。
どうしても反対の人たちの想いが強いということで、約70%が反対というものです。その中に色々な意見が記入されています。
今後は直接、原発推進の団体にも知らせていくことで、いくらかは凝縮されるでしょうが、どうしても全国から回答を求めるとなると反対が多いでしょう。当たり前のことですが、市外の人々には何らのメリットもないでしょうから。

原発立地の賛成反対の結果も重要ですが、アンケートのもう一つの目的は、その他に、アンケートを通じて寄せられる色々な提案や意見を収得できることにあります。そして、原発をキーワードにして全国からアクセスしてもらうことで、本来地域づくりが目的のサイトとして、多くの地域の方々とつながることができることです。このことを契機にしてこれからの地域創造に結びつけていくことができればとの強い思いがあります。
続く・・・   http://nankyuu.net

串間原発立地アンケート

平成23年4月10日に宮崎県串間市において、原発立地を問う住民投票が行われます。その概要が市の広報にて明らかになりました。

市が配布した説明資料が中学生向けということでしたので、この文章も10歳程度でも理解できるような書き方とします。

簡単にいえば串間に3ケ月以上居住している(住所登録)のある20歳以上の市民を対象に、賛成か反対に〇を書き込むだけのものです。

選択肢は賛成か反対の二者択一です。「解りません」はありません。白紙で出しなさいということでしょうか。(説明書きはありませんが)

日本文化は曖昧さを美徳とするというものが表現のなんかに多く見られます。食べ物に例えれば、好きですか嫌いですか?という質問をどのように考えますか?

この答えには実際はは好きと嫌いのなかに中間の答えとして、どちらでもないという答えがあるはずです。その気持ちのなかには多くの選択肢があるはずで、それを細かく分ければ答えは幾通りもあります。

同じ理由で好きか嫌いと答えた人のなかでも、いくらかの曖昧さがあるとすれば、実際には、絶対的に好きか嫌いかという人は、ほんの人握りになるかもしれません。

そして中間的な答えをもつ人は、それに何らかの条件が加われば、答えが変わってきます。そんなに好きではないけど、食べ方(調理)によっては大好きです。と答えたとします。それに対し、その答えは間違っていますといえるでしょうか。その反対の場合もあるでしょう。

その例えと同じことで、ただ、賛成か反対に〇をつけるだけの結果は正しいとはいえないでしょう。

絶対賛成が3ポイント。一応賛成が2ポイント。条件付き賛成が1ポイント。逆に絶対反対が3ポイント。一応反対が2ポイント。条件付き反対が1ポイント。とすればある程度納得できることにはなるでしょう。

そうなれば全体のポイントだけでなく、その内訳も明らかになります。
ただ注意すべき点は、すでに補償金をもらえる立場にある人の場合は、補償金がもらえなくても賛成という人以外は、条件付き賛成になるということです。

また、大事なことは20未満も青少年の気持ちが含まれない点についてどう考えればよいかということです。

仮に原発立地が決まり、それが稼働するまで20年近くかかります。そうなれば今70歳以上の人は90歳以上になっています。約三分の二以上の人はこの世にいないでしょう。それの比べて、今10歳の子どもは30歳の働き盛りになります。

これからすると、70以上の人の意向より20歳未満の意向のほうが重要だということになります。

NNCでは、このような観点から、原発立地アンケートを行います。

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南九州の定義?

南九州
南九州の定義として一般的には宮崎と鹿児島だということ、広義では熊本南部と沖縄を含むと出ていたが、それは、中九州を設定した場合のことであって、東日本・西日本のなかには、中日本という呼び方はないと思われる。南日本と北日本という呼び方を聞くことはあるが。
となれば、中日本の定義がないのはおかしいと思うが、どこを当てはめるかが難しいと思われる。無理に当てはめようとした場合、それでは南日本はどこまでで、北日本はどこまでであるのかが問われる。
北日本は東北、北陸、北海道は縦型だから当てはめやすいが、南日本は難しい。
宮崎、鹿児島高知は南日本と呼べるが、熊本、大分は縦に長く、四国の愛媛、香川、徳島はどうだろうか。そうなれば、それ以外は全て中日本と呼べるのだろか。この辺は非常に曖昧である。皆さんのご意見を待ちたい。

とにかくも、私は、九州を北と南に分けて南九州の中に、大分南部と熊本南部を含めているのだが。
それではその境はどこかと問われても、はっきりとは言えない。これも曖昧である。
しかし、物事の答えはすべてに右か左か上か下かというように区切ってしまえるものではなく、時にはその中間があるがその中間というのが実は曖昧のあのである。
曖昧を徳としそれを巧みに表現するというのが日本の文化のなかにある。

とにかく ご意見を乞いたい。」

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